コールセンター勤務者に多い耳鳴 ヘッドセットと耳鳴の関係についての考察①

コールセンター勤務者に多い耳鳴 ヘッドセットと耳鳴の関係についての考察①

 

耳鳴の原因と、対策について3回に渡り、ご紹介していきます。

今回は1回目。

 

これからご紹介することは、まだ確信に至っていることではないのですが、可能性が高いというレベルの話です。

当院では、耳鳴の施術を積極的に行なっておりまして、それなりに成果も上がっております。

「それなりに」というのは、発症後日が浅い方とか、若い方はかなりの確率で改善するんですが、2年以上経過しているとか、60歳以上の方などでは効果が薄いということがあるからなのです。

とはいえ、私の施術で改善した方は多く、自信を持って日々施術に取り組んでいます。

 

そんな中、耳鳴が発生する原因になりうるのではないかという事例に気が付きまして、どなたかのご意見が頂ければ嬉しいと思い、ここに記することにしました。

 

そもそも、耳鳴りって何?というところから書いていこうと思います。

耳鳴については、

①耳から聞こえるもの

②頭の中から聞こえるもの

の二つに大別できると考えています。

ほとんどの方は、①のタイプで、片方から聞こえる。両方から聞こえる。とありますが、普通は両方から聞こえる時でも左右差があるものです。

 

一方、②のタイプでは左右差がなく、どこから聞こえているかわからない、という状態になります。耳鳴、と言うよりは、幻聴に近いのですが、これに関しては治療方針が違いますので、今回は①のタイプについてご紹介していきます。

 

この話は、以前にも書いたことが有るのですが、再度記載します。

 

耳鳴の原因ははっきりとわかっているわけではなく、色々と仮説がある状態のようで、実際、耳鼻科医に聞いても、「原因は不明で、明確な治療法はない」という答えになります。

これはどういうことかというと、「耳鳴の薬がない」ということなのです。

医師がその資格で出来るのは、診断、投薬、オペなんですが、投薬する薬は、製薬会社が作っています。

製薬会社は、原因がはっきりしている病気に対して、その原因を改善する薬を10年以上かけて開発するわけですが、現時点で耳鳴の原因ははっきりとわかっていません。

そのため、薬を作りようがなく、医師としては治療(投薬)しようがないのです。

 

とはいえ、ここ数年で、耳鳴の原因らしきことも分かってきました。

簡単にいうと、「難聴の進んだ状態が耳鳴」ということになります。

じゃあ、難聴の薬を投薬すれば良いじゃないか!と思いますが、残念ながら、難聴の薬もありません。

つまり、西洋医学では、難聴も、耳鳴も劇的に改善するのは難しいのです。

 

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次回、原因と対策についてご紹介させていただきます。

よろしくお願いいたします。