『アロディニアに対して効果を経験した一例』

『アロディニアに対して効果を経験した一例』

 

アロディニアというのは「通常では痛みを引き起こさないような非侵害刺激(接触や軽度の圧迫、非侵害的な温冷刺激など)で痛みを生じてしまう感覚異常のこと」(脳科学辞典から引用https://bsd.neuroinf.jp/wiki/アロディニア)

と定義されています。

 

実は先日、頭皮全体が触るだけでひどく痛く、髪の毛を触れない。

という患者様が来院されまして、結果的には一回の鍼施術で劇的に改善したのですが、頭の前半分は三叉神経の支配領域で、後ろ半分は後頭神経の支配領域なので、その両方が同じ様に痛いと言いうのは解剖学的にはおかしな話なのです。

実は西洋医学的にはその痛みが出るメカニズムは不明らしく、治療も困難なことが多い様です。

私自身は、この症例を施術した際はこんな病名は知らず、たまたま以前勤めていた製薬会社の同期と飲む機会があり、彼が今、偏頭痛の開発を担当していると聞いて、こんな症例があった。と話したところ、病名が分かった次第です。

 

さすが、世界屈指の製薬会社の開発担当。すごいですね。

 

この患者さんが来られた時の施術方針としては、もちろん私もこんな症例は見たことがないので、おそらく神経過敏であろうとあたりをつけ、まずは後頭神経に刺激を入れるべく、頚椎上と、首周りに通常とほぼ同じように鍼刺激を行いました。

 

ただ、三叉神経にはこの状態では刺激がいかないので、まずは背面から施術をしてその後前面で三叉神経に刺激を入れようと考えて、当たり前のように首肩周りの施術を行っただけなのですが、なぜか三叉神経を触る前に治ってしまいました。

 

まあ、こういうことは東洋医学。特に鍼灸においてはちょくちょくあることなんですが、なんで治ったのかは全く分からんけど、まあ治ったからいいじゃないか。

ということになる訳です。

 

これが西洋医学の世界なら、一例報告として文献を書いたり、症例検討会で話したりして、情報共有をしていくところですが、残念ながら鍼灸師の世界ではあまりそういう事がありません。

これには幾つが事情がありますが、それについては今回は割愛します。

 

なので、こういうふうにブログなどで書くしか世間に情報が伝わることはないのですが、鍼灸の面白さというのはこういうところにあると思いますね。

 

私自身、病院で手術予定だった声帯ポリープがお灸で治ってしまったり、目の痛みでたまらん、という患者さんの足首に鍼を一本打ったら治ってしまったり。

 

こういう事例はあげ始めたらキリがありませんが、今回のアロディニアに効果があった事例も鍼灸特有のことなのだと思います。

 

今後別のアロディニア症例と出会う事があれば、今回の効果の再現性を試してみたいものですが、まあ、なかなか鍼灸院にはお越しいただけない症例でもあると思います。

 

もし、アロディニア、特に頭皮痛でお困りの方がおられましたら、是非当院までお問合せください。

あなたの痛みはすぐに改善できるかもしれません。

 

いぶき館はあなたの笑顔のために全力を尽くします。