『不眠症への対応について』②

『不眠症への対応について』②

 

前回、「水分補給をきちんと行う」と言うお話を紹介させていただきました。

 

では、どういうふうに水分を摂れば良いかということです。

本来は真水が一番良くて、ジュースとか、コーヒーで水分を摂取してもあまり効果的ではありません。

むしろマイナスの場合もあります。

 

ただ、「水なんてそんなに飲めない」という方が多いのも事実。

私は、かなり多く水を飲む方なので、全然苦じゃ無いんですが、うちの奥さんなんかは真水がどうしても喉を通りにくい、ということで、炭酸水を摂取してますが、それもOKです。

 

オススメなのは、以前もご紹介した事がありますが、「テアニンのお茶」です。

テアニンと言うのは、緑茶に含まれるアミノ酸の一種で、リラックス効果があり、ストレス緩和や、睡眠の質を向上させる効果なども期待できる成分です。

 

市場には、この「テアニン」をサプリメントとして発売している製品も多くあります。

 

しかしこのテアニン、わざわざサプリメントとして購入しなくても、ご自宅で簡単に作る事ができます。

 

テアニンは、お茶の成分の一つですが、特に、玉露、抹茶に多く含まれています。

煎茶にもありますが、量的には玉露や抹茶の方が3倍以上含まれているので、オススメです。

 

お茶そのものは、特別なものではなく、スーパーなどで販売されているお湯だしのティーパックみたいなものが使いやすいです。

 

これを氷水みたいな、冷たい水に浸し、1−2時間放置するだけ。

麦茶ポットみたいなものものが使いやすいでしょう。

氷水で抽出すると、渋み成分のカテキンや、覚醒作用のあるカフェインがほとんど出ず、うまみの強い味になります。

これを就寝の1時間ほど前にコップ1杯(180cc)程度飲むと、睡眠の質が改善しやすくなります。

冷たいものは苦手という方は、常温でももちろん良いですし、温めてもテアニンの成分に変化はありませんが、患者さんに伺うと、温めると美味しく無い事がある、との事でした。

まあ、試してみてください。

 

麦茶ポットのサイズだと、大体2リットルぐらいですね。

1日の摂取量としては、ちょうど良い目安なので、テアニンのお茶をポットで作り、就寝前に限らず、1日かけて飲むようにする習慣をつけてみてはいかがでしょうか?

 

もちろん、水さえきちんと飲めば、不眠症が治るのか?というと、そう言う話ではありません。

鍼灸治療の効果をより高めるために、セルフケアも併用して欲しいというお話です。

 

そもそも体の調子が整ってない状態よりも、水分補給をきちんと行っている方の方が、鍼灸の効果は出やすいのです。

 

不眠症に、鍼は大変効果的ですが、まずは、セルフケアで、「水分補給をきちんと行う」と言う習慣を身につけてみてはいかがでしょうか?

 

いぶき館はあなたの笑顔のために、全力を尽くします。