『不眠症への対応について』①

『不眠症への対応について』

 

不眠症の原因はいつくかありますが、その原因の一つに心拍数があると考えられます。

 

東洋医学では、「心(臓)は心」(しんはしん)という考え方があり、心臓と心の動きは繋がっていると考えます。

 

そのため、心臓の動きが乱れれば心は乱れ、心が乱れれば心臓の動きも乱れる。

ということになるわけです。

 

心拍数は平均的には60−70とされていますが、心拍数が多すぎると、心も乱れるということです。

 

西洋医学的にこれを説明すると、心拍数が増えるのは、交感神経が優位だからなのですが、交感神経が優位ということは、活動性が高いわけですから、「眠れない」ということになるのです。

 

不眠でお悩みの時は、心拍数をはかってみましょう。

最近は、スマートウオッチで、常時心拍数が記録できるものもありますので、そういうものを利用しても良いでしょう。

 

そして平常時から85以上の脈拍数だったり、眠れない時に85以上になっている、という場合は、

脈拍が早すぎる→交感神経が優位になりやすい

ということになるわけです。

 

では、どうすれば良いかということなんですが、以下の話は、あまり西洋医学的には言われないことなんですが、私の主治医の呼吸器内科の医師からは同意を得られたので、医学的には正しい考えと思います。

 

どういうことかというと、心拍数が高くなる原因の一つとして、「循環血液量の低下」ということが考えられるのです。

 

心臓というのは、要は血液を送り出すポンプな訳ですが、循環血液量が十分であれば、心臓が動く回数が少なくても、全身に十分に血液が行き届くことになります。

 

いわゆるスポーツ心臓というものをもつ、優秀なアスリートはこれに当たりますが、アスリートの場合、食事にも気を使い、鉄分を常人よりもはるかに多く摂取するなど、長い間の努力を積み重ねて体を作り上げているので、引退して、普通の生活をすると、心拍数も普通の人並みになるのです。

 

一方、一般人の場合は、生まれつきの特性がある一部の人を除けば、平均的には1分間に60−70回ほどはく動するのが普通です。

 

したがって、日常的に高めの方に関しては、やはり問題がる可能性があるので、なんらかの対策を取る必要があるでしょう。

 

今回私が提案するのは、

「水分補給をきちんと行う」

という、簡単なことです。

 

1日に必要な水分補給の目安は、体重に30をかけた数字

50キロの体重なら30を掛けて1500なので、1500ccの水分

80キロの体重なら30を掛けて2400なので、2400ccの水分

を摂取する必要があるということです。

 

循環血液量を客観的に測ることは不可能なので、水をちゃんと飲めば増えるのか?ということを証明することはできないんですが、人体の生理学的構造を考えれば、この考え方は正しいはずです。

 

では、どういうふうに水分を摂れば良いかということなんですが、長くなってしまいましたので、今回はここまでにしたいと思います。

 

後半では、水分の摂取方法についてご紹介しようと思います。