『頭痛への対応について』

『頭痛への対応について』

 

先日も、某テレビ番組で特集が組まれていましたが、頭痛でお悩みの方は多いですね。

 

特に、この季節。「春先」とか「秋口」という、季節の変わり目は、寒暖の差が大きく、頭痛に限らず、体調を崩す方が多い様です。

 

頭痛の原因は、様々なんですが、その多くは、「側頭筋」というこめかみ辺りにある、顎を噛み締めるための筋肉が原因であることが多い様です。

当院に頭痛で来院される方に特に痛い部位を確認すると、6割ぐらいが側頭部の痛みを訴えられます。

他には、目周り、後頭部、首と後頭部の境目あたり、などです。

 

ただ、それらの多くは、首肩周りを根本原因とするものであると考えています。

 

確かに頭痛の中には脳腫瘍や、脳内出血を根本原因とするものあるし、モノアミンである、セロトニンとノルアドレナリンの不足によって、神経下降路が異常反応をきたして起こる頭痛なんかもあります。

 

経験的には側頭筋の筋緊張による頭痛が一番多いですが、初診時に詳しくお話を伺う中で根本原因を探り、鍼に適した状態なのかを見極めてから施術を行う様にしています。

 

施術方針としては、肩こりと同じ様な感じになります。

まず、うつ伏せで首肩まわりへの鍼プラス通電を行い、緊張した筋肉を緩めます。

 

後頭部痛が強い方の場合、これだけでかなり変化があるはずです。

 

また必要に応じて、後頭部への鍼を追加していきます。

 

このまま10−15分通電をした後、上向きになって頂き、顔面部に数本の鍼をうち、ここにも通電をおこないます。

 

これは、側頭筋を直接刺激するために行いますが、頭痛以外にも、顔面神経麻痺、不眠症、うつ病などの場合も同様の施術を行います。

 

さらに、こめかみあたりの緊張が強い場合は、側頭部にも鍼を追加して、同様の刺激を加えます。

 

基本的には、施術後は、頭痛はスッキリ収まることがほとんどですが、高齢の方や、2年以上、頭痛に苦しんでいる、などの場合は、効果が出にくいことがあります。

 

このように、鍼灸は、内科的な症状に対しても、効果を発揮します。

そのため、痛み止めが使えない妊婦さんや、パイロット、スポーツ選手などにも大変有効です。

 

頭痛などの症状でお困りの方がおられましたら、鍼を試してみては如何でしょうか?

 

いぶき館はあなたの笑顔の為に、全力を尽くします。