『私の経験した坐骨神経痛と鍼の効果』

『私の経験した坐骨神経痛と鍼の効果』

 

坐骨神経痛の原因はなんでしょう?

 

多くの方は、「ヘルニア」と考えるでしょうし、私が今回経験した坐骨神経痛でも、MRIでL4-5間のヘルニアが、ガッツリ見えましたので、神経内科の医師も「ヘルニアによる坐骨神経痛」と確定診断を出し、トラムセットの処方と、牽引の指示が出ました。

でも、ヘルニアが原因なら、背屈や前屈で痛みが増すはずだけど、それはない。

また、臀部の一部を圧迫すると、痛みがや和らいだり、悪化したりする。

仰向けでは痛みで眠れないけど、右下であれば眠れる。

そもそも前駆症状は左腸骨筋の痛み。

それらから考えると、腸骨筋、梨状筋もしくは臀筋の拘縮で坐骨神経が圧迫されて発症しているのではないかと自分で考察。

 

さらに、昔読んだ、ヘルニアと、坐骨神経痛の関係を疑問視する整形外科医の論文。

これらを踏まえ、「ヘルニアは事実であって問題ではない」と断定。

 

特に膝から下が足を切り落としたい程痛いので、トラムセットだけは飲みながら、鍼治療で直す決意をしました。

自分で鍼を打つのは不可能なので、困ったときに頼りにしている福岡市内のちょっと遠いけど、腕の確かな鍼灸院を頼ることにして、最初は週に3回。途中から週1回ペースで施術を受けました。

 

坐骨神経痛は、今まで経験がなかったのですが、きついですね。

ほんとに足を切り落としてやろうかと思いました。

 

とはいえ、私は鍼灸師。

しかも、患者は自分だから、文句は言わない!

これはチャンス!!

と、自分の手が届く範囲で、痛くてたまらない左脚に様々な手段を講じてみました。

しかし根本原因が脚ではないので、予想通り、なんら効果はなく、むしろ(文句が出ないのを良いことにメチャクチャな強刺激を入れてみたりしたために笑)刺激が強すぎて左の脛に大きな内出血が出来ただけでした。

 

さて話を戻します。

 

実は、はっきり原因を特定したくて、神経内科のMRIを再度確認したんですが、私が原因と考えている、足の付け根(大転子)後方までは映っていなくて、原因が特定できないのは残念でしたが、現状手応えは確実なので、それを信じて継続して施術を受けています。

 

2月の半ばから始まった坐骨神経痛との戦いですが、六週間程で、ようやくゴールが見えてきました。

今では、痛みはほとんどなくなり、痺れだけになったので、最大一日4回、5時間ごとぐらいに飲んでいたトラムセットも今は就寝前の1回のみ。

これも離脱症状を抑える目的なので、あと2−3日で中止できそうです。

 

坐骨神経痛でお悩みの方は多いと思います。

私自身、今回経験して、その辛さが大変よくわかりましたし、治療方法についてもかなり深く勉強し、考察し、理解できました。

 

今後は、自分の手で、今まで以上に効果的に坐骨神経痛の施術を行える自信もつきました。

坐骨神経痛でお悩みの皆様。

「ヘルニア」と診断され、牽引に通っている皆様。

 

鍼施術も効果的な坐骨神経痛へのアプローチ方法だということを知っておいてください。