「病気の8割は食事と睡眠から起きる」
というのは、専門学校時代に東洋医学の先生に教えていただいた話です。
西洋医学の世界で23年も働いていた私は、この話を聞いたときには「ふーん」ぐらいに考えていたのですが、最近は1500人以上の患者さんを見てきて、この話を実感する日々です。
そもそも睡眠に関しては、私自身が「短時間睡眠崇拝者」であった為、にわか知識で「人間は4時間半眠れば大丈夫!」と信じ込み、MR(製薬会社の営業)時代24:30に寝て、5時に起きる生活を3年ほど繰り返していました。
なぜかと言えば、当時の私は大阪支店のトップをとる!、3年連続で取る!という事最低条件として自分に課し、寝る直前まで翌日の準備を行い、売り上げデータが更新される朝5時に自分の売り上げ情報をチエックし、戦略を立てる、という日々を繰り返していました。当然、夜は寝る直前まで仕事をしているので、眠れるわけもなく、マイスリー10mgを毎日当たり前のように使用していました。
しかしそんな生活が続くわけもなく、2年ほどすると、頭痛に悩まされるようになりました。
頭痛専門のクリニックに行っても、なんの効果もなく、「仕事辞めるか、死ぬしかないね」とひどい事を言われ、以前行ったことのある別の脳外科のクリニックに行ったところ、大変親身にお話を聞いてくださり、二人で色々試した結果、セロトニンとノルアドレナリンの不足による脳神経下降路の不具合で痛みの増幅が起こっているのではないか?という事になり、結果的には自社品の抗うつ薬サインバルタで頭痛は改善し、慎重に中止するまでを1年ほど服用しました。
ただ、この時、頭痛を上司に訴えたら、暇なエリアに回され、昇進のチャンスも無くなり、仕事も手を抜き始め、もちろん睡眠時間が増えたことが改善の主要因であったかもしれません。
話が長くなりましたが、この時お世話になったお二人の医師は大変優秀な方々だったはずなのですが、睡眠については、一切注意はありませんでした。
当時はまだ現在ほど「7時間睡眠が必要」という考えが浸透していなかったからとも思えますが、医師は基本、薬で病気を治そうとします。
よく考えてみてください。
医師の仕事は、①病気を診断すること、②薬を処方すること、③オペをすること。
この3つが大半なんです。
なので、例えば頭痛何すると言えば、何らかの薬で解決するのが普通で、薬を出さずに生活指導をするという事はありません。
でももしあの時、「7時間寝なさい」と言われていたら、私は薬を飲まずに済んだかもしれません。
ま、あの頃の私はまだ「睡眠時間を削ることが昇進への近道」と信じていたので、受け入れたかどうかは怪しいですが。
これらの反省を踏まえ、内科的な症状で起こしになった方には、初回の問診で必ず食事と睡眠についてお話を伺います。
ここで睡眠について確認するのは、
①睡眠時間は十分か(最低6時間)
②睡眠の質は5点満点で何点か(入眠困難、早朝覚醒、中途覚醒、夜間頻尿など)
③入眠時間(最近の説ではあまり関係ないと言われていますが。)
など。
さらに、食欲の有無、飲水量、食事の内容なども確認していきます。
飲水量については体重✖️30を目安とします。
50kgの人なら30かけて1500cc
80kgの人なら30かけて2400cc
食事に関しては、冷えが強い方、浮腫みが強い方などは注意して聞くようにしています。
過去私が施術させていただいた患者様では、
朝ごはんを変えたら冷えが改善した。
睡眠時間を確保したら、難聴や頭痛が改善した。
水を飲むようにしたら、体が楽になった。
などの例がたくさんあります。
長くなりましたので、詳細は省きますが、体調の悪い方、
・あなたの睡眠時間は足りていますか?
・食事は3食、バランスよく、食べていますか?
・お水はきちんと飲んでいますか?
この3点をまずは確認してみてください。
病院に長くかかっているが、一向に症状が改善しないとお悩みの方。
是非一度、当院へご連絡ください。
いぶき館はあなたの笑顔のために、全力でお手伝いさせて頂きます。