関連痛

「関連痛」という言葉を聞いたことは有りますか?

 

日本緩和医療学会のWebサイトによれば、「病巣の周囲や病巣から離れた場所に発生する痛みを関連痛と呼ぶ。」との記載があります。

通常、内臓疾患などで使われることが多く、よくあるのは、「左肩が痛いと心疾患」というやつですね。

ドラマのネタなんかにもなったりします。

 

今回私がご紹介したいのは、背中の痛み。

図で赤く示した「肩甲間部」に痛みがある場合、頸椎のC5神経(C4-5間)の問題が原因であることがありますので、注意が必要です。

 

実はこの話、あんまりWebや資料見ても書いてないんですが、NHKの「ドクターG」の中で紹介されたことがあり、自分の考えが正しいことが証明されて安心しました。

 

この背中の関連痛の場合、その部分を押しても痛みはないんですが、真上を向いたり、首を動かすと痛みが起こります。

なので、この関係がわかっていれば良いのですが、これを知らずに施術すると、いくら痛いところを施術しても治らない、ということになります。

 

実は最近、これと似た症状を見まして、今回は脇の下あたりの痛みに関連して図に示した赤い部分が痛くなっていました。

ただ、今回は背中にも圧痛があり、関連痛ではないと思ったんですが、脇の下を施術すると、背中の痛みも治ってしまい、あとで思えばあれも関連痛であったのでしょう。

ただ、どんな資料を見ても、脇の下と背中の関連は記載がないので、関係無いのかもしれませんが、今後検証していきたいと思います。

 

関連痛については、ここに記載した以外にもいくつか例がありますので、動くと痛いけど、押してもなんともない、という様な症状の場合、関連痛の可能性がありますので、専門医(と言っても整形外科か神経内科かはっきりしませんが・・・)や鍼灸師に相談してみてください。