頭痛への対処方法について

 

以前にも頭痛の治療についてご紹介したことがあるんですが、かなり大雑把な説明でしたので、今回はもう少し細かくご紹介しようと思います。

 

ただこの方法は、どこかの有名な先生に習った、などというものではなく、経験的に私が見つけた方法なので、異論、反論がある鍼灸師の先生もおられるかもしれませんが、ご容赦ください。

そもそもこの方法は、顔面神経麻痺の治療法として「鍼灸療法技術ガイド」という本にに紹介されていたものがベースになっています。

 

頭痛でお悩みの患者さんは、以前からたくさんおられて、その多くが僧帽筋、胸鎖乳突筋、側頭筋の緊張から来ていることに気がつきました。

 

当初、側頭筋に対して、5分鍼を5−10本ほど刺入し、15分程度置くというのをやっていまして、これでも効果はあったんですが、顔面神経麻痺に方法も応用でいるのではないかと思い、試してみたところ、「長く悩んでいた頭痛が1発で消えた」という方が何人もおられまして、最近は頭痛系の方には必ずこの方法を使う様にしています。

 

基本は、この図には書いていませんが、うつ伏せで僧帽筋、胸鎖乳突筋へのパルス(1Hz)で筋緊張を緩め、仰向けで翳風と下関を繋いで同じく1Hzのパルスを15分。

さらに、目周りの圧痛がある方には、いくつかのつぼを選択して(ここでは攅竹、陽白、太陽、印堂)5分(1.5cm)の美容鍼用の鍼を直刺、15分置鍼

 

顔への鍼に関しては内出血などの注意が必要なのですが、私の場合、美容鍼を経験しているため、このあたりへの刺鍼は得意でして、よく利用しています。

誤解いただきたくないのは、今回ご紹介した頭痛は筋緊張性の頭痛への対処方法であって、どんな頭痛にもこれで効く、というものではありません。

 

頭痛は様々な要因で起こりますし、MRI検査などで判明する重篤な要因が原因の場合もあります。

したがって、長期にわたる頭痛は脳神経外科で一度精密検査を受けることをお勧めしたします。