今日の1例

今日の患者様はもう3年以上通院いただいている方。

この方は、正式な病名がつく症状ではなく、大学病院の神経内科でも治療方法が見つからず、他の鍼灸院を回っても効果がなく、たまたま私の施術が相性が良かったようで、症状が軽減したという例です。

症状は一言で言うと「全身の耐え難い痛み」特に、背中から腰にかけてが痛みがひどいのですが、坐骨神経痛などではなく、とにかく原因不明です。

私としては、全身の筋肉に対して刺激を加えてみてはどうかと提案し、かなり強めに電気刺激を与えました。

刺激ポイントは、痛いところを中心に首、肩、背部、腰部、仙骨部、臀部、下肢全部と、要は全身です。

 

かなり強い電気刺激を与えるので、通常の方なら、電気刺激だけで痛みが出て耐えられないはずなんですが、この方に関しては、功を奏しまして、施術開始前より格段に痛みが減少し、処方されていたリリカも1/3まで減薬することができました。

正直、ゴールが見えているわけではなく、これからもこの施術を続けていかなければならないとは思うのですが、最近、また少し改善の兆しが見えてきたので、色々手を変えながら、ケアを続けさせていただこうと思います。

西洋医学と違い、東洋医学は、このような教科書にない、治療方法が確立していない症例についても有効な場合があります。もちろん全てではありませんし、この方はたまたま上手くいっただけかもしれません。

しかし、東洋医学の素晴らしさは、西洋医学では解決でいない問題を解決できることがある。と言うことだと思います。

 

まだまだ未熟な私ですが、今後も修行を続け、一人でも多くの方の健康に貢献できるよう頑張りたいと思います。