「痛みの種類とはり治療の効果(1)肩の痛み-1」

皆さんはどんな時に鍼灸院に行こうと思いますか?

 

おそらく一番多いのは、痛みでおこまりのときではないでしょうか?

 

でも、どんな痛みに対応してくれるのか?

 

それぐらい効果があるのか?

 

そういうことはあまりご存じない肩が多いかと思います。

 

そこて、しばらくの間、「痛みの種類とはり治療の効果」と題して

 

肩痛、腰痛、足(足裏痛)、膝痛、肘痛、頭痛、胃腸、眼痛、顔痛、皮膚痛などについて順次ご紹介していこうと思います。

 

それでは第1回目

 

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「痛みの種類とはり治療の効果(1)肩の痛み-1」

 

肩の痛みが起きたらどうしますか? 整形外科?整骨院? 整形外科は骨に異常がない場合、ほとんど積極的な治療はしてくれません。 整骨院は捻挫、打撲、挫傷以外では保険が使えません。 そもそも、肩が痛くて動かない=四十肩、と単純な診断をされることが多いのですが、経験的には7割以上が四十肩ではありません。 しかも、1回で劇的に改善することも多いのです。 

 

今回は、肩の痛みの種類と見分け方をご紹介します。

 

以前にも書きましたので重複する部分があるかと思いますがご容赦ください。

 

①四十肩、五十肩

 

これは俗称で、正式には「肩関節周囲炎」と言います。

 

発症は、一般的に急激であることが多く、肩周囲の痛みで自分で動かしても他人に動かしてもらっても痛みが出て、腕を動かすことができなくなります。

 

肩の痛みで整形外科に行き、肩が動かない、と訴えると、普通の整形外科医は患者さんに触ることなく、「ああ、四十肩ですね。湿布と痛み止めを出しますので、リハビリに通ってください」と言われて終わりです。

 

実は整形外科医というのは、骨折などの重傷例には一生懸命対応してくれるのですが、こういう外傷性ではなく、手術の適応でもないものに関しては、あまり興味を示しません。というのも、その場で施術する方法がないからなのです。

 

そのため、「肩の痛み」と言われたら保険適応上「肩関節周囲炎」と病名をつけ、保険を使った治療を開始するしか方法がないのです。

 

例えば、ここで「四十肩じゃない」となると、どんな病名かを確定診断するために色々と検査をしなければならないし、そこまで一人に時間をかけていられないし、ということで普通は「肩が痛い=四十肩」として処理されるのです。

 

しかし、私の経験では病院で四十肩等の診断をされた方のうち、本物の四十肩だと思えた方は1−2割ほどで、大半は「頚椎症性神経根症」や「肩周辺の筋肉の硬直」でそれこそ1回で劇的に改善する方ばかりでした。

 

なので、まずは、本当に四十肩と言えるのか、ここを確認することが大切です。

 

治療方法が違うのですから。

 

ここから施術方針ですが、四十肩の場合、肩周囲に限局的に圧痛を感じる場所があります。

 

まずはそこに短い、細い針を刺し、少しずす刺激を加えます。

 

この時、患部に当たると患者さんは「ひびき」と言われる痛みを感じますし、施術者の鍼にも手応えがあります。

 

この患部に鍼を当てたまま鍼を操作していくと、だんだん痛みが和らぎ、手応えもへって来ます。

 

そして、圧痛点と動作時に痛い場所全てにこの操作を行うと、痛みはほとんどなくなります。

 

しかし、数ヶ月間動かしていない肩はなかなか動くものではありません。

 

そこで、ここからリハビリを行います。

 

このリハビリの際にも固まって動かなくなっている筋肉を特定し、1箇所ずつ鍼でほくしていきます。

 

こういう施術を繰り返すと、1ヶ月ほどでほぼ完治する例がほとんどです。

 

四十肩はこのように1回でとはいかないのですが、少なくとも1回目で痛みを軽減し、夜間痛を抑えることができるようになります。

 

以上が四十肩の治療方針です。

 

次回、その他の肩痛についてご紹介いたします