ブログ:受験シーズンを乗り越えるための風邪対策①

私がMR(製薬会社の営業)として担当した、二つ目の施設「国立霞ヶ浦病院」で27年前にお会いしたのが、まだ若かりしころの「芝大門いまづクリニック院長 今津嘉宏先生」です。

今や、西洋医学と東洋医学に精通した名医としてテレビにも度々顔を出され、すっかり有名人になってしまいましたが、私の妻も当時看護師としてこの病院に勤務しており、当時は(まだ結婚するとも思っていませんでしたが)夫婦揃って今津先生とのご縁を作らせていただきました。

 

そんな今津先生が、「林修の今でしょ!」の中で二回にわたって紹介されていた「風邪」と「インフルエンザ」についてのお話が大変素晴らしい内容でしたので、ここでご紹介させていただこうと思います。

我が家の娘も、来月はいよいよ高校受験。

センター試験はもう来週!そして、本格的な受験シーズンの到来ですね。

いま、風邪をひいたり、インフルにかかるわけにはいかない!という方は必読です

 

本当は一度に全部載せようと思ったんですが、長すぎるので3つに分けて公開していきます。

 

まずは風邪編

「風邪の基礎 そもそも編」

1:冬に風邪が流行するのはなぜ?

 →空気が乾燥していて、ウィルスが飛びやすいから

  湿度が高いとウィルスが水分を含み地面に落ちてしまうので空気中のウィルスが少なくなるのです。湿度が40%以下になると、ウィルスが飛散しやすくなると言われていますので、風邪予防には室内の湿度を常に40%以上に保つよう心がけることが大切です。

 

2:くしゃみ1回で何個ぐらいしぶきが出る?

→100万個と言われています。

 風邪のウィルスはくしゃみのしぶきなどに含まれますが、冬場はこのしぶきに含まれるウィルスが空気中に飛散しやすいため、風邪が流行りやすいのです。

マスクは風邪予防にはあまり効果がありません(保湿の効果は期待できます)が、風邪をひいている方は、周りにうつさないよう、必ずマスクを着用しましょう!

 

 

3:風邪ウィルスが体のどこに入ると風邪症状が出る?

→のどの細胞

体に入ったウィルスは、喉の表面にある繊毛と粘液に絡みとられ、痰として排出されます。しかし、乾燥すると、この粘液が蒸発してしまい、絡み取れなくなり、体内に入りやすくなってしまい、風邪を発症しやすくなるのです。

つまり、痰は身体の防御機能として大変重要な役割を持つものということです。痰については、吐き出さず、飲み込んでも強酸である胃酸でウィルスを殺すことができます。

 

 

4:風邪予防のために1日に必要な水分量はどれくらいでしょうか?

→1.5L程度

計算式は体重×30で計算できます。50kgの人なら1500cc

80kgの人なら2400cc必要ということになります。

 

5:風邪をひくと、大量の鼻水がでる理由は?

→体内に侵入してきたウィルスを追い出すため

 なので、鼻水がでるのも身体を守る大切な働きの一つなのです。

 

6:風邪をひくと鼻が詰まるのはなぜ?

→鼻の粘膜がむくんで、気道が狭くなるためです。

 

7:かぜのウィルスは耳や目からも感染するのか?

→感染します。したがって、手で目をこすったりすると、手についてウィルスが目に入り、感染することもあります。

ですから、手洗いが重要になるのです。

手洗いに関しては、アルコール性の消毒薬が一番効果的です。

 

8:なぜ風邪をひくと熱がでるのか?

→体の免疫力を上げるため。熱が上がると白血球の働きがパワーアップすると同時に、ウィルスは40度以上になると死んでしまうため、できるだけ高い温度のした方が良いのです。

 

9:体温を上げるメカニズムは?

→①皮膚の血管を細くし、発汗を抑えて、熱を溜め込む

 (通常は身体の熱を一定に保つため、必要に応じて皮膚の血管を調整し、車でいえばラジエータの機能を果たしているのです。)

 ②筋肉を震わせて熱を生む(ふるえ産熱)

 

10:熱を下がる方法は?

→汗を出すことで、体温を下げます。つまり、汗が出るのは風邪が治りかけている証拠ということになります。

 

11:かぜのひき始めに体がだるくなるのはなぜか?

→体を動きにくいようにして、エネルギーと免疫をウィルスとの戦いに集中させるためです。

 

12:風邪をひくリスクが上がるのは、睡眠時間が何時間未満の時?

→6時間未満

ノンレム睡眠の時に成長ホルモンが分泌され、免疫機能を修復するため。

ただし、長く寝すぎてもダメで7−8時間がベスト言われています。

 

 

基礎編は以上です。
次回は、「予防編」「治し方編」です!